渡辺 智惠
環境再生医
「自然見学会」
宮下正次さん 講演会(サンライフ岐阜) & 炭撒き作業指導(岐阜県関市寺尾)

「炭は地球のいのちをも救う」
6月18日土曜日 14:00〜16:00
酸性雨による森林被害とは?

1)樹木の栄養となるマグネシウム・カルシウム
 カリウムを奪い有害なアルミニウムを増やす。

 樹木は栄養失調になり抵抗力を失う。

2)溶解したアルミニウムが地中のリンサン分を
 奪い、森の木に実がならなくなっている。

 森の動物たちは、食料を求め、
 人間の生活の場に足を踏み入れることに・・・

3)樹木を病害虫や風害、寒さなどのショックから
  守る「タンニン」や「リグニン」の合成を阻害。

  結果、虫や病気により、樹木が枯れる

4)雨の10倍以上の酸性度を示す「酸性霧」は、
 標高の高いところに特に被害を及ぼす。

5)樹木と共生している「菌根」などの微生物が
 が酸によって消されそうになっている。

 樹木の成長は悪くなり枯れへと結びつく。
上記の炭を持って、山に入りました。


この場所は、以前、稲作をされていた

場所だそうで棚田になっていて、

「いのしし」よけの石垣があります。


今回この場所の持ち主「井上ますみ」さんの

ご協力の下、この山林の弱った木や土壌の

回復状況を調査されるそうです。
1日目の講義をお聞きしたことと

右の書籍を拝見し、どのようなことを

実際に行っていけば、森が守れるのか?

すごく興味がわきました。

翌日に、作業指導があるということで

参加させていただきました。

上記の状態の炭を車のタイヤで

砕いて、出来る限り、粉状態にして、

撒かれるそうです。

↓かなり砕けた状態。

炭と一緒の場所に竹酢液も撒きます。

薄めるための水が必要ですが、

もともと田んぼだったおかげで、

少し上ったところにため池があり、

その水を利用します。山からの湧き水で

とても冷たかったそうです。
まず調査1本目(←左写真)

「コナラ」 −40%(樹の痛んでいる割合)

@樹高約20m・胴回り30cm

A胴ぶき(幹の途中から出ている小さな枝)多

Bこずえ枯れ 有
(上のほうの枝から
葉を出していない)

C葉が小さい

<最後に>

樹木が病気になったり、虫が付くのは、

樹木の根に元気がないからだと言い続けて、

きましたが、酸性雨が影響していることを

実感していませんでした。


そして、壊れた循環の営みが、炭によって、

戻ることを知らされ、あらためて、

自然循環のすごさを知ったように思います。
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調査を報告するためには、

しっかりとした、現状調査が必要です。


森に入って、まず行われたのが、

土壌のPH検査でした。

弱っている木の根元から、

土を採取し、袋に入れ、

ミネラルウオーター(PH7程度)の水で、

どろどろ状態にします。

これを1時間ほど放置し、PHを計ります。
上記は1時間後の土壌のPHです。

値は「PH3..96」を表示しています。

超強酸性土壌で、自然界ではこれ以下

にはならないという値だそうです。

この値は、微生物が死んでしまう

PH5より低い値で、残念ながら

この木の下30cmから40cmあたりまでは

微生物は、生きていないだろうという見解。

今回全体では、土壌酸性度 pH4.28(5点平均)


「自然見学会」
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6月19日日曜日 09:30〜
tomoeHPトップへワークショップ&見学会目次2011-19 関市 炭撒き 先頭へ
2011年6月 「森の微生物(地球)を守る 炭撒き作業」
主催:日本熊森協会 岐阜地区  後援:NPO自然・生活共生会
総合電気ポータブルPH計 GST-2739C
1本目のコナラの枝は、上の写真の

「ウワミズ桜」の枝に重なっており、

この脇から、コナラの幹の周りの円周に

炭を撒くこととなりました。

直径30cmの樹には約10kgの炭を撒きます。

今回,太さ30cmほどのクリ、コナラ 7本に

炭100kg、木酢液100倍液、140Lを散布。


調査2本目 (左写真)

「コナラ」 −30%(樹の痛んでいる割合)

@樹高約20m・胴回り17・14・20cmの3本双幹

A胴ぶき(幹の途中から出ている小さな枝)多

Bこずえ枯れ 有
(上のほうの枝から葉を出していない)

C葉が小さい

「竹炭工房」 岐阜県山県市高富825 
今まで、静かだった池に

突然、バケツを突っ込まれ、

住人の「イモリ」が

あわてて泳いでいました。

上を見上げると

「モリアオガエルの」卵→

が、ぶら下がり、その横で、

お母さんがえる?↑写真が見守っていました。

お母さん結構大きかったです。

この姿で5cmくらいありましたね。


100倍に薄めるとありますが、

宮下先生は、適当に「ザバッ」と

竹酢をバケツに入れます。

直感が効く方は、何でもこんな感じですよね。
今回、東京からの取材の方とか

いろいろな方が参加しておられました。

地下足袋の笑顔が素敵なお兄さんは

自然農の創始者「福岡正信」さんの

農法を愛媛で修行されているそうです。

私はつい最近、この本を買ったばかりでした→
2011年6月 「森の微生物(地球)を守る 炭撒き作業」
森林(やま)の会 代表
宮下正次さん

酸性雨による森林被害を

日本の伝統技術「炭焼き」

の炭が守るということを数多く証明され、

世界的にもその活動が注目されている

宮下さんの講義と

炭撒き指導に参加しました。
今まで、害虫が原因とされてきた

松枯れなども、酸性雨による土壌汚染が

基にあることが、判明されたようです。

ドイツでは、酸性を中和する石灰を利用、

しかし良い結果は得られなかったそうです。

炭が良い効果を発揮するのは、ミネラル分が

多く含まれ、微生物が復活するからとのこと。

↑樹木の立ち枯れの現状や
地球の汚染について語られている


↑地球を救うことに加え、
炭が私たちの健康を守るためにも
役立つことが加えられている

↑人間が手を加えすぎたことにより、
 自分たちの首を絞めている
  
 その状況と共に、今まで蓄えてきた
 知恵を私たちに伝えてくれている。 
  
 もっとシンプルに生きることが
 出来るはずだという人生哲学を
 も感じる本

ブログ[宮下正次.com]